東京→名古屋→東京

朝、東京から名古屋に向かい、同朋大学でリハーサル後、無事に本番とディスカッションを終え、今東京に向かっている新幹線の中です。
同大学の公開講座だったのですが、「日本の美意識と西洋からみた日本の美」がテーマでした。ディスカッションがあることを事前に知らなかったので、困りましたが、文学博士でいらっしゃる同朋大学の助教授、小林先生が「実際に海外で演奏してみた時のあちらの方の反応は如何ですか?」など質問して下さったので経験の中からお話させて頂きました。
海外に出てみると、普段当たり前と思って何の気無しにしている私達日本人の習慣や感覚、感性を再認識することが出来ます。他と比較するからですね。
私達は脈々と生き続けて来た伝統を受け継ぎ、それを自分の身体を通して、声や楽器の奏でる音を使って先人達の感性や美意識を表現しています。
先人の作り上げたものを否定して自分の色ばかりを打ち出すようなことはまだまだおこがましいと言う心があります。
けれど他の国では、先人のものを打ち壊し、自分のものの方が凄いのだと新しいものに走ります。これは美術品の保存修復方法にも通じていると思います。
大分痛んでしまっていてもそのまま残して行こうとする日本。かたや元の姿を維持しようとどんどん修復を重ねる西洋。
それぞれに美しいと感じる感性が違うからなのでしょう。
どちらにも長所と短所はありますが、創意工夫が上手で、良いところを残し、様々なことを吸収しながら新しいものを作っていく日本人。
全てがそうだとは言えませんが、先人を否定して捨て去るのではなく、偉大なのだと謙虚であること。日本人の大切な心の一つだと再確認しました。
東京に着いたらまた別の演奏会ですが、このことを心にとめて、新しい出会いを大切にしたいと思います。
日時: 17:21 | コメント (0) | トラックバック (0)
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